地域教育コーディネートの現場からーとうもんの里×静岡大学地域創造学環
静岡大学地域創造学環のフィールドワークの後期が始まり、プログラム設計・運営支援が始まりました。今回から4年生が昨年末で抜け、新1年生が入り、3年生・2年生・1年生(加えて編入学生も)の全学年が揃い、完成年度となりました。
名倉さんから声をかけてもらった2017年。1泊2日が年間6回しかない中で、どう参加学生にとっても、受け入れ団体・地域社会にもとっても、意味・意義がある取り組みにするかを問い続け、議論を続けた3年でしたが、1つの形ができた気がします。
・個人のフィールドワークではなく、集団のフィールドワークとして、小さなチームが連動しながら活動する、という形式を続けて、チームの文化をつくること(目標設定も活動の方向付けも振り返りも自分たちで、大人は見守りながら合間見て支援)
・学生たちがやりたいことを見つけ伝えてくれたら、受け入れ団体・地域内でやれるように形にすること(できないことはもちろんあるけれど、できるように調整検討)
・自分の「メガネ」で横須賀地区やとうもんの里を見て聞いて感じて、いいところや素敵なもの、残したい風景、これからも関わっていきたい信頼できる人たちに気づける時間をつくること(最初から問題発見ではなく、五感と自分なりの考えを持ってまちを見聞きし出会うこと)
・全学生、受け入れ団体の代表や担当者と面談して、お互いのことを知り合うこと(とうもんでは、「光子の部屋」という、これがあって信頼関係を太くすることができたような)
・毎回、丁寧に丁寧に振り返っていくこと(振り返りはKPTやコルブの経験学習で)
・地域の中で報告会を開き、自分たちの学びと感謝を地域へお返しすること(自分の言葉でつむぎ、伝える)
・学生からみた地域課題解決提案ではなく、地域に今までない変化が生まれる実験的取り組みを続けていくこと。地域の生活者、関係者とともに紡いでいくこと(課題解決提案ではなく、具体的な活動・時間を共にする)
あたりがポイントなんだろうか、と思ってます。まだまだ改善の余地もあるし、大学で出来ることと現地で出来ることがいっぱいあると痛感します(調査法の学習・検討や分析はむしろ座学で大学の方で出来る)
ちなみに今日の終わりは、留学から帰ってきて1年ぶりに復帰したまゆが、名倉さんに留学報告とこれからどんな道を進みたいか相談する時間に。親や兄弟、先生でもない、信じられる人と出会い、ご縁を続けられる、こういった関わり方が生まれる学び場を、これからもつくれるといいなーと思う2日間でした。
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